第1章 バイオリン少女とテニス部レギュラー

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麻羽はバイオリンを得意としていた。何度か賞を貰ったこともある実力者だが此処は大阪の町。 東京みたいな所の人々から見たら、田舎だろう。 麻羽は家へ帰ると自分の部屋へ行き勉強をする。 塾に行かない…否、行けないので家で自主勉強。 行けない理由は、バイオリンの練習が忙しいから。あと…… 「麻羽ー! 夕飯は!?」 リビングから義姉の声がした。 麻羽が住んでいる家は、義母達の家。 その人達は麻羽を良く思っていなく、単に家庭の道具といか考えていなかったのだ。 それでも育ててくれた‘親’だから、と麻羽は文句も言わなかった。
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