第1章 バイオリン少女とテニス部レギュラー

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次の日、麻羽のクラスから黄色い声が聞こえてきた。 教室の窓側にいた麻羽はその女子達の声に気付きそちらを向いた。 「…!」 女子達に囲まれていたのは小塚と山木。 ルックスが良い二人は、人気がかなりあるという。 「小塚君、山木先輩」 麻羽は、その女子達の間の中に入って二人を呼ぶと女子達の目線は麻羽に変わった。 「あ、おった麻羽ちゃん、ちょい用があって来てんよ」 ニカッと山木は笑みを浮かべて言った。 その山木の笑みで何人の女子が振り向いたか…。 それが効かないのが麻羽なのだ。 「そういえば、白湯川さんって、小塚先輩達と仲良かったなぁ…」 一人の女子が言った。すると後々女子達も言い出した。 「えー怪しいっ…」
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