第1章 バイオリン少女とテニス部レギュラー

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「いえ、ウチは会いに来てくれた事、凄く嬉しいんですよ」 麻羽が微笑をしながら山木に言う。 (天然って凄いなぁ) 山木はある意味感心と共に微笑する麻羽が綺麗に見えた。 「小塚君、大会絶対見に行くからね! ファイトだよ」 小塚は一瞬時が止まったかのように麻羽を見ていたが、ふと我に帰っておおきに、と言った。 「ほんま、友達以上恋人未満の奴らからかうのやめられへんわ………」 その言葉の後、山木は小塚に殺されかけたのは言うまでもない。しかし、 「…はよ、二人くっついてもらわんと、俺…諦めつかへんやんか……」 二人とも山木の呟きには気付かないまま休み時間が終わったのだった。
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