第1章 バイオリン少女とテニス部レギュラー

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「大会近いって聞いたから、いつあるのか聞きにきたんよ」 麻羽はテニスの大会があれば何時も見に行っている子だ。 テニスが好きというのもあるが、理由はそれだけではなかった。 「あぁ…来週の土曜日やよ いつもと同じ時間でな」 麻羽はありがとう、と微笑を浮かべて言った。 「麻羽もバイオリン頑張りや、んじゃあ俺らもう行くから」 麻羽は軽く返事をして見送った。 麻羽こと、白湯川(サユカワ)麻羽は中学二年生の女の子。 小塚…、小塚蓮(コヅカ レン)は麻羽の幼馴染みの青年。麻羽より背が高く、髪は綺麗な艶がある黒。 そして、テニス部レギュラー。彼だけではなく、山木、柳瀬、島谷、も同じくレギュラーをとっていた。
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