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それは昔…ある村で起きた事件…。
村で毎年生贄を捧げる事で、異端と呼ばれている村の出来事。
それは儀式の最中におきた。
生贄に捧げる筈の人間が居なくなったのである。
『おい!居たか?!』
『いや…居ない。ったく何処に行ったんだ…これじゃあ犬神様に祟られる…』
そう村人が話すとまた散らばり、探し始めた。
『お兄様…本当に生贄になるのですか?』
ある洞窟で少女が隣にいる兄に話かけた。
『いや……生贄になってたまるかよ…でもこのままじゃ見つかるのも時間の問題だ』
隣にいる少女の頭を撫でながら、優しく微笑みかけ
『だから、お前だけでも逃げるんだ…いいな?』
『いっいやです!私はお兄様と一緒に居ます!』
少女は目を見開きながら、兄の服を掴んだ…
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