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兄貴が死んだ
トラックに跳ねられ即死だった
梅雨がもうすぐ明ける夕方
兄貴は部活の帰りだった
兄貴は僕とは真逆の人物だった
明るく活発で文武両道
学校では人気者であり僕はいつも比べられていた
それは疎ましい事だったがそれよりも憧れの方が強く自慢の兄貴だった
家でも変わらない兄貴は家族の笑顔の素だった
だから遺骨を持ち帰った今でも僕はもちろん両親も兄貴の死を受け入れられなかった
ただ家族から笑顔が消えあの日から主が帰って来る事のない時間の止まった部屋があるだけだった
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