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みてる
宿題を忘れ、暗くなったが学校へ取りに行った。
教室の前に着いた時。
「さあ授業を始めましょう」
声と共に教室に灯りがつき、ざわめきが聞こえる。
不思議に思い、下の小窓から覗くと、足だけがずらりと並んでいた。
「あれ、誰かいるよ」
子供の声。
気付かれた。
「まあ、早く仲間に入れてあげましょう」
先生らしき女性の声。
身の危険を感じ、逃げた。
女子トイレの一番奥へ。
「どこへ行ったの? 出てらっしゃい」
声と足音が近づく。
見つかったらどうなるんだろう。
恐ろしさで叫び出したい気持ちをおさえ、ひたすらじっとしていた。
しばらくして、足音は遠ざかっていった。
ほっとして、ふと上を見ると。
女がトイレの上の隙間からこちらをじっと見ていた。
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