⑤ばいばい (最終章)

3/4
前へ
/10ページ
次へ
日曜日の昼… 俺は、崎田に帰り葬式の準備の為、親と崎田のばぁちゃんの家に行った。 ばぁちゃんの家には、たくさんの親戚の人が居て、奥の部屋に 崎田のばぁちゃんが 眠っていた。 俺は 泣きながら、ただ 「ごめんなさい」を言い、それをみた父が理由を聞いて来た。 俺は夕方の出来事や夢の話を話した。 父はびっくりした顔をしていたが 次第に 見た事のない 悲しい表情で俺を奥の倉庫に連れて言った。倉庫に着くと そこには新しい自転車が置いてあった。 父「けんじ。明日誕生日やろ?ばぁちゃんね、誕生日プレゼントを買うって夜家にきたんよ。月曜日びっくりさせて喜ばそうとして楽しみにしてたんだよ。だから、もう泣くのは止めね。ばぁちゃんは、けんじの喜ぶ顔が見たかったから夢で教えたかもしれないね。」 俺は泣くのを我慢して、 なんとか 落ち着いた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加