第二章:キミノウタゴエ
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鳴り止まない拍手のなか、彼女はただ一言、 「ありがとうございました」 と言うと、回りの人々のアンコールを無視して片づけを始めた。 やがて、オーディエンスもその姿に散々に去っていった。 俺はというと、何故だか離れがたく、まだその場に座り込んでいた。
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