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四月・・・新しい季節がまたやって来た。
憂鬱でしかたない。
たかが春になったからというだけで、新入生を歓迎したり、新しい時間割りをつくったり、今年からはゼミにも顔を出さなくてはいけない・・・。
全て面倒だ。
「ワタルー」
俺を呼ぶ声がする。
俺の名前は、須藤弥・・・しがない大学新三年生。
選考は古文。
「シュウジ・・・」
俺を大声で呼んでいたのは、三上周治・・・幼馴染みで悪友。大学生でも選考が同じで、ゼミも同じ。
腐れ縁もここに極めりだ。「アマテラスがこれから集まれだって~!!なんかゼミの飲み会とかするらしい」
アマテラス・・・ゼミの担当の天野先生のあだ名だ。
・・・ようするに禿げちゃびん。
「わーた、すぐいくわ~」俺は周治のもとへ駆け出した。
・・・内心はだるかった。
なんだか最近すべてがだるい・・・。
面倒だ。
なぜだろう・・・。
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