第一章:サクラチル

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でも・・・なぜか楽しめない自分がいた。 「ねぇ、須藤くんて彼女いる?」 ゼミの女の先輩の軽いセクハラ発言も、 「これから君達は紫式部になりきって・・・」 とかいうアマテラスのありがたい言葉もどこか上の空だった・・・。 何でだろ・・・いつからだろう・・・全てが・・・くだらなく感じるようになったのは・・・。 何か・・・生きている意味がわからない。 何故、今ここにいるのかもわからない・・・。 そんなこんなで気が付いたら飲み会の一次会は終り、二次会に誘われた。 しかし、俺はパスした。 周治に文句いわれたが・・・そんな気分じゃなかった。 酒のせいじゃなく・・・気分が悪かった・・・。 あぁ・・・何もかも投げ出してしまいたい・・・。 やっぱり酔っているのだろうか? 景色が歪む・・・。 俺はその場にしゃがみこんだ。 ただ・・・無気力に。
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