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「・・・ちょっと・・・」女の子の声がする・・・遠くから・・・。
「ちょっと・・・あんた・・・」
ほっといてくれよ・・・俺なんて。
「・・・邪魔」
ゲシッ。
突然、けとばされた。
「・・・って」
思わず顔をあげて声の主を睨む。
「お兄さん、ここは私の場所なの、酔っぱらってるならどこかにきえてくれる?」
ショートカットがにあうきつめの顔立ち。
ダボダボのジャージ姿・・・声とちがってまるで男子高校生のようだ。
「・・・だからって蹴るか普通・・・」
「だって邪魔だから」
・・・性格わるいなぁ・・・。
・・・でも、よくみると・・・結構可愛いかも・・・じゃなくて・・・。
「・・・邪魔とはなにか邪魔とは」
「だから、ここは私の場所なの、だからお兄さんって邪魔なのよ」
「・・・ここはお前の所有地か」
「ちがうけど・・・」
あ、困ってる。おもしれー。
「・・・とにかく、邪魔ったら邪魔!!」
ゲシッ
また蹴った。
「っ~」
「ふんっ」
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