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「だって、俺には小型発信器が着いてて、俺を四六時中監視できるだろ?だから、俺はとても安心だよ。だって、二人に守られてるんだよ?だからね、俺は二人のお母さんの様にはならないよ。二人の傍にずっといるよ。」
…戒。
『…本当にいてくれるのか?』
本当に?
こくん。
「俺は二人の傍にいるよ。だから、もぅそんなに緊張しなくていいんだよ?」
…お前、気付いていたのか?
俺達が緊張していた事に。
この一週間、戒と一緒な居られて幸せで、その幸せが募るにつれ、いつかいなくなるかもしれないという不安に押し潰されそうだった事に…。
ガバッ。
俺達は同時に戒に抱きついた。
戒は俺達の背中をそっと撫でる。
しばらくして、
「…ごめ…ん。…げんか…い…。」
と言って戒はまたもや眠りについた。
…お前、凄すぎ。
俺と兄貴は顔を見合せ笑った。
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