大事な人☆

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次の日。 戒はあの時の会話をすっかり忘れていた。 …イジメか? ある種の…。 「ねぇ、戒君。僕達の母さんに今度一緒に会いに行ってくれないか?」 落ち込んでいた俺をしり目に兄貴は戒に聞いた。 戒はおずおずと俺達を見て 「行く。」 はっきりと答えた。 その言葉だけで俺達はとても幸福だった。 「花は何が好き?」 「…カーネーション。」 ドクン。 「…おかしいかな。」 …いや、全然。 俺と兄貴は顔を見合せ笑った。 「『俺達も、母さんもカーネーションは好きだよ。』」 そう言うと、俺達が可笑しかったのか戒は笑った。 …なぁ、戒。 お前が昨夜の事を覚えていなくても俺達は覚えてる。 …お前は俺達が絶対に守ってやるよ。 お前に俺達はとても夢中なんだから…。 だから、ずっと一緒にいような。 †終わり†
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