【7番目のGood Luck!】

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エリオットはこれが夢で 目が覚めたらベッドサイドの ランプが、ぼんやりと 見えれば良い‥ その時は神に感謝しよう‥ そんな事を考えていた。 意を決して 恐る恐る目を開ける‥ 〔黒の13〕 白いボールは確かに そこに落ちていた。 『 素晴らしい!!! 』 老紳士は自分の財産が 36倍に膨れ上がった事に 興奮を隠せ無かった。 エリオットはこの悪夢とも 良夢ともつかぬ状況に 全身の力が抜け、へなへなと その場に座り込んだ。 老紳士は、約束は約束だからと 自分の銀行口座をエリオットに 教えようとした。 しかし彼は頑なにその申し出を 断った。 そして深呼吸すると、 もう一度、老紳士に提案を 持ち掛けた。 『もう一度、賭けをしたい。』 老紳士は片眉を上げながら 『欲張るとロクな事に ならんぞ!』 そうたしなめた。 エリオットは頭(かぶり)を 振ると、もしも自分が 勝ったなら財産の半分を貰い、 負ければ全額を返すと言う 賭けを持ち掛けた。 エリオットは老紳士に 全額返すつもりで再び 黒の13を選んだ。 同じ数字が続けて出る 確率は、そう無いだろう‥。 .
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