【7番目のGood Luck!】

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公園の緑の中を進み、 木陰にある鋳物製のベンチに 腰掛けて束の間、 風景に溶け込む。 こんな陽射しの下での 読書は何年振りだろうか‥ 心地良い風、 ジャックラッセルテリアを 連れて道行く人。 辺りには穏やかな時間が 流れていた。 しかし、本を読み進めるうち 仕事前の時間と言う事もあり 完全に本に没頭する気には なれなかった。 数ページ読み進めた途中で 読書を切上げてブックエンドを 挟めておこうと探してみたが いつもならサービスで 店のロゴが入ったブック エンドをくれる筈だが 今日に限って入っていない。 やむを得ず彼はページを 憶えておく事にした。 《13》 エリオットは、目にした ページの数字にギョッと なった。 まただ! 『いい加減にしろ! なぜ付きまとう‥?』 思わずエリオットが 声にして吐き捨てた。 突然の彼の声に辺りの人々も 振り返り彼を見ている。 『‥なんでもない‥ なんでもないんだ!』 エリオットは足早に 公園を後にした。 .
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