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きらきらひかり、
しんしん積もる。
黒い靄が掛かっても、
まだ求める。
私は彼と待ち合わせをしていたその場所で、もう何十分彼を待っているでしょう。
ふぅ とため息をついてから、お気に入りのピンク色をした腕時計に目をやる。--2時40分。私の記憶が正しければ約束の時間を過ぎてから40分たっている。早く来ないかしらアレン君。アレン君が「遅れてごめんなさい!」と、慌てて来る姿を何度も頭の中でくり返す。私はふふっと笑みをこぼし「早く来ないかしら。」と、次は口に出して言う。
ひらり、と季節はずれの雪が目の前に舞い降りた。
---とその時、ざわざわと騒がしい人ごみの中から、アレン君が走ってくるのが目に入った。「アレンく・・」呼びかける声を途中で飲み込み、下を向く。もう一度彼が居た方向に目を向けると、派手な橙頭が目に映った。見間違えではなかった。
「遅くなってごめんなさいリナリー!」
「ううん。いいのよ。気にしてないから」
私が笑って答えるとアレン君は荒い息づかいを整え、ほっとしたような顔でもう一度 ごめんなさい、と。
「じゃ、早く行くさー。今日はどこ行くんだっけ?」
「確か新しいソフトと画材が欲しいんでしたよね?」
アレン君が私の方を向いて問いかけた。私はまた笑って「うん。」と一言。
そして3人でゆっくりと歩き始めた。
確かに彼が来る事は予想内の事だったけれども、私はアレン君が彼の方を向いてしまわないよう必死だった。その彼もまた、アレン君を必死に私から守っていた。そしてアレン君は、そんなラビと私の様子に気付く事も無く、いつものようににこにこと笑っていた。--ように私の目には映ったが、本当は私とラビの気持ちを知った上で楽しんでいるような、そんな気がした。
それでも私が彼を好きなことには変わりなく、橙の彼にとってもそれは同じで、私達はずっとこの輪からぬけられないんだろう。と、半分途方にくれながらも、今ある焦燥感にも似た恋心に しがみ付いているのでした。
1年前くらいに書ぃたゃっデス😋😋
ラビvsリナリ→アレン。
リナリーは上機嫌の所をラビに邪魔されたから嫉妬した訳で、普段は普通に仲がぃぃと思います😃
ラビも同様。ただアレンが裏発動したりするとすごいことになりそう😒(妄想進行中)
私、そう きっと寂しかっただけなの。
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