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そんな千秋の悩みの種はただ一つ……。
今回のプロジェクトにおける、最大の要である花形の存在……!
既に選出した2人の魅力をマイナスではなく、プラスのベクトルに引き出す――そんなカリスマ性を持った新人を探しているのだが、それが思うようにうまくいかない。
プロジェクト始動までの期限はあとわずか……!
それまでに、何としてでも自分の眼に適う人材を見つけなければならない。
「……ごめん、やっぱ外出てくる」
千秋は隣の者にもう一度声を掛けると、事務椅子に引っ掛けていた上着を引っつかみ、夕闇の街へと出て行った―――。
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