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夕方の繁華街…
通勤帯を選んだからか、人の流れは絶えない。
駅前大通りの一角に拠点を設けると、千秋はそこから人間観察を始めた。
―――1時間経ち、2時間経ち…
ずっと同じ場所で、何もすることなくただ人の波をじっと眺めている千秋を不審に感じたのか、それに気付いた数名の者達がひそひそと千秋を指差し話を始めた。
(……場所を変えるか)
地面に置いた上着を拾い上げると、再び千秋は目当ての場所へと移動を始めた。
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