つぶつぶ

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夕闇が迫るある冬の日、カーテンを閉めようとすると窓一面に丸い水滴がびっちり。 結露です。 部屋の中で暖房をがんがんかけてると、さむーい外との温度差で窓に水分が付着するわけですよ。 近付いてみると、ちっちゃい私がいっぱい映っています。 これは結構不気味でした。 考えてみるとつぶつぶしていて気味の悪い物って多いですよね。 苺をよく見てください。 赤い果肉の表面に、黄色や黒っぽいつぶつぶの種がびっしり……。 じっと見てると頭がクラクラしてくる様です。 あと砂。 機会があったら、足元の砂をジッと見つめてみてください。 白い砂、黒い砂、茶色、斑、黄色……いろんな色、形、大きさのつぶつぶがビッシリです。 スニーカーの裏の溝に挟まった砂も。 結構気持ち悪いです。 天空の神様が地上でひしめく私達人間を見たら、こんな風に気持ち悪く見えるのかな?なんて思ったりします。 調べたら、『集合体恐怖症(トライポフォビア)』っちゅうのがあるそうですね。 それがもとで、実際に体調不良になる方もいらっしゃるそうです。 ネットだといろいろな画像が出てくるので興味がある方は是非! 後悔すっかもですけど! あ、あとつぶつぶではないですが、指紋もよく見てみると気持ち悪いですよ。 思わず迷路に見えてなぞっちゃうんですよ、目で。 出口なんか無いんですけどね。
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