∮第1話∮

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「え。ちっ、違っ!!うー…。」 「おい。お前熱あんぞ。横になっとくか?俺の使えよ。今、タオル持って来る。」 「え…。い、いいよ…。俺、帰るから…。」 「まあ寝とけって!熱あるだろうが。」 「い、いいって…。うわっ…!」 ドサッ! 不本意にも足が縺(モツ)れて、あいつのベッドに倒れてしまった…。…おかしい…。何(ナン)か、こいつのベッド、甘い香りがする…。 「お。エライ、エライ。ちゃんと寝てたな。ホレ、タオル。乗せてやるよ。」 「っ…!病人扱いするなよ…!俺は元気だっ!」 ダンッ! 「痛っ!!何すんだよ!痛いだろっ!!」 「顔赤くして、熱もあって『元気だ。』なんて、通じる訳ないだろ。子供みたいな事すんな。」
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