556人が本棚に入れています
本棚に追加
ここは、ただでさえ細い路地の、更に細い路地の一角のマンション。
ここに、1人の若い男が住んでいる。 その男の名前を、知らない者はいない。
なんてったって、その男は…、
「よぉ。兄チャン…。ちぃと顔貸しな。」
「いいゼ。どこまで?そこら辺?」
「まあ、来な。」
話題は変わるけど、俺はちょっと追いかける。 あいつがちょっと心配だからだ。
「ここら辺でいいか。」
「…う~ん…。辺鄙(ヘンピ)なトコだねぇ。」
「しゃあねーだろ。オメェを叩き潰すには、打って付けの場所なんだからヨォ…。」
「…。」
「俺様の女を寝取るなんて、オメェ物好きだよなぁ!エエ加減返(ケ)ェしやがれっ!!」
「はいはい…。またコレね…。もう飽きたよ…。」
最初のコメントを投稿しよう!