∮第1話∮

7/13
前へ
/31ページ
次へ
がくっ…。本当に、この男は逮捕していいのか悪いのか…。本当に困る…。 「っとー。忘れるトコだった。ほい。」 スッ。と、俺の方に柊の両腕が伸びた。 「何(ナン)だよ。」 「ほら…。家に連れて来たら、大人しく捕まる。って、約束したじゃん。」 「…!」 有り得ない…。こいつ…、本当に覚えていたのか…!? 「ん。早く捕まえなよ。出世に関わるんだろ?」 「いや…、今日はもういいよ…。もう、捕まえる気が失せた…。」 「お…。気が変わったのか?お前、優しいな♪」 「…!!」 え…?何(ナン)だよ…。今の笑顔…。超優男みたいな顔して…。何(ナン)だよ…。 ムカツク…。 「…ん?どした?顔、真っ赤だぞ?熱でもあんのか?」
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

556人が本棚に入れています
本棚に追加