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【官能小説~ヨーグルト~】
長い間わたしたちは見つめあっていた。
まだお互いに触れ合ってもいないのにあの人はしっとりと汗をかいていた。
あの人の吸い込まれるような青い目に見つめられると、
自分がほとんど裸でいることがひどく無防備に思われてくる。
あの人の故郷のあのヨーロッパの小さな国では、
男の人はみなこんなにたくましいのだろうか、
そんな思いに心を漂わせていると、
ふいに彼がこちらに手を伸ばし、
気がつくとわたしはそのがっしりした腕の中に抱きすくめられていた。
彼はわたしの耳元で激しくあえぎながら、
いつもの性急さでわたしの体を覆う
たった一枚残された布切れに手を伸ばしてくる。
いけない。
またいつものように彼に主導権を握られてしまう。
わたしは必死で抵抗するが、
もう手遅れだった。
彼は腰を打ち付けるようにしてがぶり寄ると、
わたしを土俵の外に押し出したのだった。
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