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瞬間、私の中で何かが壊れた
「わ……私の……」
「私の?」
首を傾げる彼、その顔も可愛い……。嗚呼……駄目だもう止らない
「私の……こ、婚約者になるのだ! 拒否権は認めない!」
「……え?」
言った……感情に流されて言ってやってしまった。流石に私でも判る、つい数分前に惚れた男に突然告白など、非常識にもほどがある
「え、あ。今のはつまりだな……勢いって言うか若気の至りと言うか……そ、それより返答は!」
もはやお礼うんぬんより告白の返事のほうが重要だった。拒否は認めないと言ったばかりだが
「こんやく? 何それ? ……いいよ。よくわかんないけど」
「ほ……本当か?」
まさかのOKに少しばかり驚く、しかし婚約の意味も知らないとは……
「嘘なんてつかないよ、可愛いし、いつも威張ってるけど、なんだかんだ言って良い奴だしさ」
そういいほとんどの女性のハートを一撃粉砕するであろう威力を持つスマイルを私に見せる
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