午前8時 沖縄方面

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話が微妙に反れた 「うん、まぁそこまで言うなら食べる?」 一応は同情しているのか、先ほど耳を削ぎ落としていた耳がない、サンドイッチ用になってしまったパンを差し出してくれた 「どうもです。有り難く頂きます」 お礼をしてからその一枚を受け取る、そして 「……ついでにおかずもくれませんか?」 ねだってみる。上目使い&涙目、自分で言うのもなんだが、あざとい。が、これで志度に奪われた分を補充できるのなら安いものだ しかし 「可愛いけど、私もお腹減っちゃうから嫌――夜のオカズなら、喜んで提供してあげるけど?」 ただ断るだけでなく、とんでもないことを口走る公務員だった。クビになってしまえ 「謹んでお断りします」 ちぇー、春は思春期の季節なのにー、とか良くわからないことを言い残して宇佐美さんも去って行った。刃渡り三十センチはあるナイフを回転させながら 「……いつも思うけど、あれって携帯許可下りてるのか?」 あの人は頭のネジの危ない奴が一本抜けているので、常識で考えてはいけないのかもしれなかった ひとまず、貰った耳無しパンをもそもそ食べる(このキャンプにジャムなどと言う嗜好品は置いていない)。凄く、味気ないです 「朝からパッとしない食事になってしまった……」 心なしか気分も胃の中も虚しくなった。ふっと一息ついた矢先、隣の席に気配 「ん?」
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