3時20分 沖縄方面

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『こちら心視……目標を索敵ソナーで補足……予想との誤差はほば無し……接触まで約十分』 ――ハッ スピーカー越しの心視の声で目が覚めた。モニターに移る密林と端にあるコンソールを見て、覚醒しきらない頭でも状況を理解する――いたたまれなくて頭をポリポリ掻く 「……ぁー」 作戦中に居眠り……しかも不吉で嫌な夢見た。変なフラグが立っていないことを祈る 「……ふあぁ」 身体はまだ寝足りないようで自然と大きな欠伸をしてしまった――そしてこれに反応しないほど小隊メンバーは生易しくない 『真面目にやれ』 『後で夕飯のパン没収な』 『あらあら、職務中に聞くにしては可愛い欠伸ね』 『…………』 ――なんかもう色々やるせなくなり、たとえば通信回線を切ってみる。ブチっとな そして夕飯はパンじゃなくて米だったはずだぞ志度 「まぁ……いいか気にしない」 うんしょー と爺臭く伸びをし、関節をぽきぽき鳴らす 「……エンジン起動、最終武装チェック開始」 《了解 復唱 エンジン起動 最終武装チェック開始します》 低い男のAIの声が指令を復唱する 「さてはて……」 戦闘時に通信ができないのではいささか困るところが多々あるので、回線を開いてみる
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