午後3時30分 沖縄方面

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敵機がこちらにアサルトライフルを発砲してくる――だが所詮威嚇射撃、当たらない 『――正面から行く!』 直後、剛の機体の頭部カメラが瞬き周辺地理情報を一瞬で収集 剛の機体が視界の横から滑り出すように動く――敵機との距離を縮めるべく、最大速度で突っ込んで行った 敵機も黙っている訳がなく三機から銃撃が行われる。――それを右へ左へ踊るように避わして行くTk-9、直撃コースの弾を盾(整備班特製めっちゃ固い板)でしのぎ応射しつつ近づいて行く――そして、交錯は一瞬 『ふんっ!』 通信越しからの剛の掛け声と同時に、すれ違った敵機の両腕と頭部が吹き飛ぶ――一機が行動不能 そのままもう一機の方に近付き新たに左手に握られた高振動ナイフを一閃、コクピットにぶっ刺さる 「……鬼神爆誕」 モニター越しに戦闘を見ていたが、機体の動きが早すぎて実は目が追いついて無かったりする 剛はああ見えて軽やかに機体を操作することに長けていて、本人の前で話題にしたら撃ち殺されるが(実例として志度が執行されかけた)「蝶のように舞、蜂のように刺す」が一番似合う男だと部隊長が語ったほどだ いや、まあ勿論戦い方だけ
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