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機体腰部のウエポンラックからアサルトライフルを引き抜く――装備は盗ってこれなかったらしい相手の装備は高振動ナイフ一本のみ。距離さえ取れば
「いける!」
そう確信し機体のホバーユニットの最大速度で一気に後退させ照準を合わせる――残念なことに切り合いちゃんばらなんてするほど余裕は無いし、僕は基本的にKYだったりする
「これでっ」
終わりだ! と決め台詞を言いながらトリガーを引こうとした――直前、敵機が思わぬ高速度で肉薄してきた
「うっそだろおい!」
片方しかない腕が塞がっているため防御が出来ない(どちらにしてもこの速度では間に合わないが)
せめてと椀部を下げた直後に一閃、構えていたライフルが縦に真二つになる
弾丸の誘爆から腕を守る為にライフルを手放す
弾倉に装填されていた60mm弾が一斉暴発――その際発生した爆煙に紛れウエポンラックから高振動ナイフを引き抜き――そのまま振るう
「っあ!」
しかしそれより素早く向こうのナイフが迫る
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