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コクピット内にアラームが鳴り響く――ナイフの刃が真ん中での切断され相手のナイフが機体の表面装甲を軽く抉る
「……!」
同時に左ラックからナイフが3本射出、敵の胸部へと飛ぶ
(勝ったか?)
ライフル弾並みの速度で投擲ナイフが迫る――
ギギギギィ!
なんと避けた。機体の右側からに金属が食い込み、切断する耳障りな音が至近距離で響く
「うおぁっ」
不幸中の幸いか相手が機体を反らした御陰でナイフの軌道がずれ、肩だけ残ったそれに刺さったらしい
すかさず、まだ高振動ナイフを握っていた左腕が届く範囲にあったキルクルスのコンデンサを貫く
すると当然なのだが、あれほど動いていたキルクルスの動きがガクッと止まった
《各関節ダメージが既定数を超えました 脱出推奨》
AIが些か大袈裟に自機が限界を迎えたと報告する――そしてピーと電子音が聞こえ、プシューと言う空気が抜ける音と共に中の空気が換気される――コクピットハッチが強制排除されたのだ
それと同時に機体がズシャリと重い音と共に片膝をついた
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