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「心視~、お前のその不機嫌な仏頂面も結構怖い――というか浮いてるぞ」
志度の空気を読まない発言。あいたー と顔を抑える僕と宇佐美さんを尻目に、心視の顔がぐるりと志度の方へと回転、その小さく可愛いらしい口から一言
「……何回、死にたい?」
……凄い怖い、お化け屋敷とか巷で噂の笑顔が素敵な殺人鬼より怖い。その表情と声だけでテロリストを降伏させかねない
「……いえ、すいません……」
そのあまりの迫力に志度はその場で土下座、剛や宇佐美さんまでもが絶句する始末
「おい。今回の保護者役は剛だろ……責任取って止めてよ。その身を犠牲してでも」
「いや……しかし凄い殺気でているし……遠回しに死ねと言っているな貴様」
「と、とにかく移動しましょうね~ ほら通行人の邪魔になるから……ね? ね?」
とりあえずこれ以上目立つは良くないと判断したのであろう、宇佐美さんの指示により僕達はその場からそそくさと移動することにした
そこの奥さん、携帯電話で110番するのは勘弁して下さい
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