午前10時 第2東京方面

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「……はぁ」 なんだかんだ、みんな子供だよな……僕もだけど ひとまず、こんなごみごみした所ではぐれたら大変なので、ひとまず3人を追いかける――と気付く ……金髪ツインテールこと心視がいない、いつからいないんだ――宇佐美さん達が移動した時にはもういなかったような 「……ぁー」 迷子……だよねこれ。あの年齢の少女が迷子って危なくない? 誘拐とか――まぁ誘拐したら死ぬだろうな、誘拐犯 犠牲者(誘拐犯)が出る前に近場を探し始めた――矢先、心視はすぐそばのクレーンゲームの裏にいたので案外簡単に発見することが出来た。 (なんだ、すぐ近くにいたじゃないか) ならばさっさと連れて行こう……そして宇佐美さん達と合理しよう と声を掛けようとする、がしかし 「うっ……」 思わず声を掛けて良いものか迷った。何故なら、ゲーム機の前で口を半開きにし目を輝かせながら中のぬいぐるみ(犬だか鼠だか解らない奴)を見つめている そんな女の子丸出し状態の心視がそこにいた 「も……」 もしや、あれが素か? あの目からキラキラと直視されたくない光線を出しているあれが? いや……恐らくゲーセン始めてだから的なあれなのか? 今までの心視からして後者だと思うが……そうであってほしい――じゃないとなんか怖い、いたたまれない
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