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「……ハッ」
一人ブツブツと考えていた僕の気配に気付いたスナイパー・心視がくるりと顔を向けた。若干冷や汗をかいたそれは文句の一つでも漏らすかと思ったが
「……」
そのまま顔をうつ向かせてしまった。気のせいか顔が少し赤い――羞恥心?
(うーん。と)
人形がほしいのか? そう言う年頃なのか?
――脳内で心視が笑顔で人形に抱き付く想像図がチラつく
「やってみる?」
なんとなく結論に達した僕が言った瞬間、心視の顔がパァッと輝いたが、すぐにはっきりとわかるほど顔が赤くしてうつ向いてしまった――羞恥心?
「……いい」
そして拒否の意だけ呟き、てくてく早足で歩き始めた
「ってどこ行くんだよ」
「……志度達のところ、場所は大体わかる……」
いつゲーセン遊び倒し隊(今、命名)の場所を把握したのかは知らないが、本人がそう言うのだからわかるのだろう。その後に続こうとして、目に付く
「……ふむ」
クレーンゲームなんて、何年ぶりだろうか?
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