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「それってどこにあったの♪」
すっと両手を肩に乗せてくる。勘弁してほしいためすぐに答える
「さっきいたとこの近くですよ。赤いやつ」
それを聞いた宇佐美さんの目が光ったのは、たぶん錯覚じゃなかったて思う
「よっしゃあ! 剛! ここのぬいぐるみ取って取って取り尽くすわよ!」
言うやいなや、矢のような速度で走り去る(その際に野次馬数名が体当たりを受け吹っ飛んだがやはり気にしない)
「………………」
件の剛も嫌々その後へつづく、もうご冥福をお祈りするしかない
「さて、心視~? うぉっ」
いつの間にか消えてた心視を見つけるべく頭を振ったところ
ゴンッ「!! ……」
何故か真後ろにいた心視の顔面へと強打した。うん。ヘッドバットならぬフェイスバットとでも言うか
「だ、大丈夫か心視」
「っ~~……」
僕は平気だったが心視は当たり所が悪かったらしく、顔を抑えてぷるぷる震えている
「……ぁー。あれだほら、これやるから泣くな、な?」
ここぞとばかりにねずみっぽい犬の人形を差し出す――するとピクッと心視が反応した
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