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「……それ、さっきの?」
でも、どうして? と怪訝そうに首を傾げる。いや、だってさ
「あんな顔してたら流石にわかるよ、何年小隊組んでんだよ……三年くらいか?」
そして言ってる間にねずみ犬がひったくられる。どうも心視は手癖が悪いらしい
「………………有り難う」
ギュッと40cmほどの人形を抱き締める金髪ツインテール、その照れ隠しの睨むような表情以外は想像したまんまだった
そんなこんな数十分後
「そろそろ次いきましょ」
戦利品と思わしき大量の粗品を抱えた剛(瀕死)と宇佐美さんの保護者発言と共にゲーセンを出た
その際、今回影が薄かった志度が、なぜたかお菓子の詰め合わせを所持していたので、何をしていたかを聞いてみた
「志度それなんだ?」
「なんかパンチングマシンって奴やったら店員がくれた。あとなんか紙」
「どれどれ……うわぁ」「……ぇ」「あら~」「凄まじいな」
志度の正拳突きの威力、180kg
(……前々から凄まじいとは思ってたけど、こいつとだけは喧嘩しないようにしないとな)
うっかり素手で殺人なんてなったら洒落にならない
その後も市街を散策したが、剛が訳もわからず風俗の店につれこまれそうになったり、志度がチンピラをボコボコにしたりと、なんともグダグダな東京廻りになった
僕ら一行は「宇佐美」さんが「勝手に」予約したと言うホテルに向かうことになった
うん、とてつもなく不安だ
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