午後8時 第2東京方面

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「ダァッハッハッハッハッハッ!!」 入った瞬間右側から剛の笑い声が聞こえてきた。凄まじいほどの大音量 「布団が~、吹っ飛んだ! ダァッハッハッハッハッハッ!!」 古っ! てか回りの酔っ払いも爆笑してるし、何十年前のネタだよ 「まぁ本人が楽しそうだからそっとしておこ「おうひーじゃないか!」 なにぃ見つかっただと! 「うっひょひょひょひょ! お前も笑え!」 僕は気付かれぬようにその場から緊急離脱しようとしたのだが、駄目人間と化しても訓練された自衛官、逃げるのは至難の技だった というか薄々そうだろうと思ってたけど――こいつ酒くせぇ! 「ほら剛はまだ未成年だしさ、仕事的にも後々響くから「なんだとぉ? お前はオレと一緒に芸人の星になるんじゃなかったのかあ?!」」 うぉぉ裏切ったなあぁぁあ とか暴走し始めた筋肉馬鹿(19歳)。もう誰か警察呼んでこい、未成年飲酒と職務怠慢で現行犯だ 「えぐっ……ひっく……」 と、向こうから対照的に泣き声が聞こえた。この声は……
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