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「ふん……ぬっ――くほぉ?!」
なんとかして下を視認し出口を探そうともがくが、そんなに大きくはなく小柄な僕でも少しきつい支給品のボロ寝袋(使い回し疑惑大)である――見事に首がつっかえて抜けなくなってしまった。きつい、何時ぞやのレンジャー訓練よりきつい
「ううっ……」
首が曲がったまま突っ掛えたためかなりしんどい。そして蒸し暑い、息苦しい
「あ、これってあれか巷で噂の呪い――じゃあ御経読めばなんとかっ……ならないよね現実的に考えて」
そんな自虐めいたことを吐いている内にどんどん酸素が抜けて行く、そして暑い!
世の中、霊力やら魔法で解決できれば、自衛隊や警察は苦労しないのである
(待て、落ち着くんだ僕、このまま一人で騒いでいても酸素を浪費するだけだ)
狭い寝袋の中で器用に腕を組み、そういや外から見たらどうなってんだこの状況? とか思い立った直後
「……おい」
やつ(筋肉)が現れた
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