午前8時 第2東京方面

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「う……うあああ!」 そんな重圧に耐えられなかったらしい一人が、叫び声をあげながら安っぽいナイフを振りまわし志度に突っ込んで行く。仮に不良C(ハゲ)と呼ぼう。不良Cがナイフを志度の顔面目掛けて振り下ろす、が 「そんなへっぽこナイフで俺が斬れるきゃぁぁ!」 志度はナイフを正面から受け止めて、握り潰した。そして茫然とする不良Cに膝蹴りを叩き込む。また人が宙を舞う 昔からとんでもない奴だとは思っていたが、こいつはいつからこんな人間離れした存在になっていたのだろうか 「ひ、ひぃっ!」 「ば、化け物だあああ」 不良の一人が恐怖の為か志度に背を向け逃げ出した そして一人が逃げ出すと他の不良達も悲鳴を上げながら逃げて行く、集団心理万歳 「待てぇぇお前ら皆殺しにしてやらぁぁぁ!」 逃げる不良を咆哮を上げながら追撃をしようとする志度を僕が後ろから羽交い締めすることでそれをなんとか止める 「ちょ、志度ほんと落ち着け! そろそろ学弁に勤しむ学生さん達が来るから!」 「放せえっーオレは奴らを血祭りにするんだああああ」 「静まれ馬鹿野郎! 心視も見てないで手伝え!」 荒れ狂う鬼神と化した志度を静めるのにそれから5分かかった
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