午後7時 第2東京方面

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ちょび髭を生やした初老の執事(ものほん)に引きずられて行った志度は、途中バケツとモップを持たされて更に奥まで連行されていった 「志度……凄い働かされるみたいだね……ふふ」 「人を可哀想って言う態度じゃないな、このサディストめ」 「スナイパーはみんな……サディスティックだよ?」 「職業病かよ……」 しかもスナイパーは全員かよ――仕事柄そうなんだろうけど……嫌だ。嫌過ぎる これからは遮蔽物を有効活用しよう……でも最近のスナイパーライフルって下手な壁とか貫通するんだよな……と今の状況とあまり関係ことを考えていると 「おーい、三人共そんなとこいないでこっちに来ーい」 綺麗に着飾った森羅が手を振って僕らを呼んでいた。宴とやらの準備が出来たらしい 「ん、三人……?」 ふと悪寒を感じ、後ろを見る そこには強行突破してきたのだろうボロ雑巾のようになった志度が立っていた おお……殺気が凄いな 「おい心視……」 っていねぇし 向こうを見ると心視が森羅のほうへ小走りで向かっていた 心視がこちらをチラッと 「……ふっ」 鼻で笑った心視には目もくれず、志度が無表情でこっちにユラリユラリと近付いてくる 「ま、待て待つんだ志度、落ち着け……な?」 「……貴様だけはキッサマだけはぁぁぁぁあ!」 「ギャアアアアヴ」 その後、僕が志度以上にボロ雑巾化したのは言うまでもない
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