午後7時 第2東京方面

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「比野……どうしたんだ。その格好?」 たまたま座った席の横にいた晃が肉をモゴモゴさせながら聞いて来た。その手に掴まれた皿には様々な肉が盛られている、健康の敵だった 「いや……小型AMWと素手で模擬戦してきた。死ぬかと思った。今は反省してる」 ハァ? と首を傾げる晃はほっといて自分も前に置かれていた何かの肉にかぶりつく あー美味いなこの肉……キャンプの質素な飯とは大違いだ。持って帰りたいくらいだ、絶対痛むけど 僕はそんなことをボンヤリ考えながら、朝、晃と神楽坂さんの再開(?)から気になっていたことを聞いた 「そういえばさ、再会パーティーっていうけどさ、何故にこんなに盛大なの? 親しい仲と言っても幼なじみってくらいじゃないの?」 すると晃は 「あー、いや……それは話すと長くなるんだけどな」 重々しくため息を吐きながら口を開いた 「そう……あれは俺が小学5年あたりの時かな……今思うと人生のリセットボタンが欲しいぜ」 「志度を怒らせれば即座にリセット出来るよきっと」 「なんだか良くわからんが、比野のその様子から判断してそれは却下だ」
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