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ただ普通に貧しい家と異なる点があった。
毎週火曜日、バスに乗って幼い「私」と兄を連れて、母は出かける。
「私」はバス停にある、ペンギンの形のごみ箱が大好きで、何時も見る度に持って帰りたいと思っていた。
山の途中にある建物の中は玩具箱みたいに素敵な場所だった。
部屋の真ん中に大きなトランポリン、積木、色々な玩具…
「私」ははしゃぎまくっていた。
ただおかしかったのは、誰も顔を合わせず、グループを作ろうとしなかった事だ。
「私」は段々退屈になり、時々部屋を抜け出した。
階段の手前の部屋で、長いテーブルに座って、母達は何か話し込んでいる様だった。
あまりに深刻な重い雰囲気に、幼い「私」は溜息を漏らした。
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