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屋上の端も端、めいっぱいまで端に立ち、その美しい雪景色を独り占めしていた。
「眼前に広がる雪景色と、漆黒の夜空から舞い落ちる雪が、君のたたずむ姿をクローズアップさせて、僕には君が天使に見えたよ」
一目惚れというのを初めて味わった。
無気力に生きている僕には、衝撃的な横顔だった。
大好きな雪の中で出会ったというのも大きかったのだろう。
雪にも負けない白い肌と、この状況では少し寒そうなその衣装。
━━どこから来たのだろう
まっすぐにどこかを見つめ、マンション屋上の隅っこにたたずむ君を、僕はどのくらいの時間見つめていたのだろう。
気づけば肩や髪にうっすら雪が積もっていた。
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