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好きなんです。
好きすぎるんです。
貴方が、…貴方の全てが。
好きなんです。
宍戸さんは知らない。
だから彼は今も俺の隣で静かな寝息をたて、無防備に俺を受け入れる。
無垢な彼は俺にたくさんの彼を見せてくれる。
笑ったり、泣いたり、怒ったり、拗ねたり、照れたり…。
「…ねえ…宍戸さん…」
愛しくて、愛しくて、たまらなくて
誰も知らない貴方が嬉しくて、
いつまでたっても止まなくて
「 」
宍戸さんは"知らない"。
だから彼は、何も知らない儘その瞳で俺を見る。…そして愛をくれる。
宍戸さんは知らない。
ごめんね…、嘘ついて。
けど、あと少しだけ…甘い蜜に騙されてて下さい。
今はまだ鳴り止まないソレが、
君を
「 壊したくなるんです 」
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