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『ただいまぁー…。』
玄関の扉を開け、帰って来た光輝は靴を脱ぎながら家へと入った。
すると、母が待ってましたといわんばかりにリビングから出てきて光輝を迎えた。
「お帰りなさい。」
『うん。ただいま。』
光輝は母にそう言って二階に上がろうとした時、なにかを思い出したように母は光輝を呼び止めた。
「あ、光輝。」
『ん??なに??』
光輝は振り返って母を見た。
「あなた宛てに手紙が届いてたんだけど……。」
その言葉に光輝は首を傾げた。
『俺宛て……?誰…?』
「さぁ…。まぁ見てみなさい。」
そう言われて、光輝は母から手紙を渡された。
見る限りではごく普通の封筒だった。
確かに宛て先は"橋本光輝"と書かれている。
裏を見るも、送り先は書かれていない。
『わかった。ありがとう。』
光輝は不思議に思いながらも母から手紙を受け取り、手紙を眺めながら自分の部屋へと目指して階段を上がった。
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