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光輝達は驚いて目を見開いた。
『い……とう……っ??』
龍「マ…ジで…っ??」
俊也は一歩ずつ光輝達に近付いてくる。
血で濡れたナイフを片手に…。
伊藤俊也は、学校内でイジメられていた生徒だった。
光輝達はイジメることはしなかったが、止めることもしなかった。
"見ていただけ"だった―……。
光輝が説得させようと静かに口を開いた。
『伊藤…っ??止めようぜ…っ??こんなことしたって……。』
すると雄介が光輝と龍の手を引っ張って叫んだ。
雄「何ボサッとしてんだっ!!??お前ら死にたいのかっ!!早く逃げるぞっ!!!!」
そう言うと二人は急いで立ち上がり、三人は走り出した。
後ろからは俊也が走っている。
笑いながら―――………。
後ろを振り向き、俊也の顔を見ながら走っていた光輝は震えながら叫んだ。
『狂ってる…っ!!本気でヤバイっ!!』
龍も叫んだ。
龍「なんでアイツがっ!!まさかイジメられた復讐とかっ!!??」
けれど、龍の言葉に光輝は猛反論した。
『知るかよっ!!俺達は何もしてねぇーだろっ!!??』
喧嘩腰になりそうな二人を雄介が一喝した。
雄「喧嘩する暇があったら、お前らもっと早く走れっ!!!!追い付かれるぞっ!!」
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