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光輝達は謝り合った。
雄「ともかく、学校全体を見てこよう……。」
雄介がそう言うと、二人はそれを認めて学校の中を歩き始めた。
只今の時効、午後20:23―…。
光輝達は学校中を歩いた。
3-E教室――……。
そこには殺された生徒達がいた……。
床や机、椅子やガラスまで血で真っ赤に染まっていた。
誰が殺したかは分からない。
そこから漂う真新しい血の臭いが鼻をついた。
光輝達はこの光景に顔を歪ませる。
雄介が呟いた。
雄「…ひでぇー……っ。」
そう言って、鼻と口を腕で押さえていた。
『クソっ!!!!』
光輝は壁を力いっぱい殴った。龍も顔を歪ませたまま言った。
龍「本当に始まってるんだな……。殺し合いが……っ!!」
光輝達は改めて思い知らされていた。
自分達には逃げ道も無く、やるしかないということを……。
他のクラスも見たが、同じような光景が広がっていた。
その光景を、光輝達はただ顔を歪めながら歩いていた。
光輝達が廊下を歩いてる途中、誰かの姿を見付けた。
見るかぎり、男子生徒だと理解できた。
壁に寄り掛かってぐったりしている状態だ……。
光輝達はその男子生徒の元へと走り寄った。
『おいっ!!』
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