†一通の手紙†

4/9
前へ
/153ページ
次へ
駅前―――……。 時計台で待ち合わせをしていた光輝は時計台まで走った。 現在の時刻、午前12:45…。 時計台で待っていた雄介に光輝は片手を上げ、半分叫びながら声をかけた。 『雄介ぇーっ!』 すると雄介は光輝の声に気付き、振り返って近付いてきた。 「光輝、遅ぇーぞっ!」 雄介は若干、怒りながら光輝に叫んだ。 『悪ぃーって。』 その言葉に苦笑いしながら答える光輝。 「はぁ…。まぁ、いいけど。どうせお前のことだから寝てたんだろ……。」 雄介は呆れながら言った。 『さっすがっ!正解。』 雄「なにが正解だっ。遅刻した奴が威張るな。」 そんなたわいもない話をする光輝達。 雄介は光輝と同じ学校で、昔から二人は幼なじみとして付き合ってきた。 腐れ縁であり、親友でもある関係だった。 そんな二人は日頃の鬱憤(ウップン)を晴らすかのように遊んだ。
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!

633人が本棚に入れています
本棚に追加