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零も寝てしまったし、あたしは寝ようか飲み直そうか考えた。 そして結局飲み直すことにした。 眠れる気がしなかったからだ。 冷蔵庫から亜希がオススメだと買ってくれた梅酒の瓶を出した。 これをロックで飲むのが一番おいしいらしい。 あたしはそれを一気に飲み干した。 「うん…おいしい」 今日、葉月先生に久しぶりに会ったことで、あたしは心に決めたことがあった。 自分の過去を零に話すことだ。 零とはこの先一緒にいたい。それは結婚したいってことでもある。 だったら…尚更話さなければいけない。 もし零に突き放されたら…。 その時は、引っ越したばかりだけどこの部屋も出ていかなければいけない。 きっと仕事も辞めることになる。 だって、零といるのがつらくなるから。 正直言って怖いに決まっている。 零に突き放されたら、なんて考えたくもない。 だけど隠し通すことなんて出来ない。 .
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