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数日後、あたしは産婦人科に足を踏み入れた。 曽我産婦人科。 ここで出会ったのが葉月先生だった。 「中絶出来るギリギリの週数なの。それだけリスクが高くなるわ」 診察室に入ったあたしは葉月先生にそう言われた。 「リスク?」 「術後、妊娠できなくなったり、しにくくなったりってこと。こればかりは保証できないの」 それを聞いてあたしは少し躊躇した。 でも、やっぱり生むことは考えられなかった。 数日後、手術のためにまた葉月先生の元に行った。 「こないだより痩せたんじゃない?ちゃんと食べてる?」 葉月先生は心配そうに言った。 手術を待つ間、お腹に手を当ててみた。 実感なんてない。 あたしはいつの間にか「ごめんね…」とつぶやいていた。 生んであげられなくてごめんね。 本当にごめんね。 ごめんね。 ごめんね。 .
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