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帰る前に、亜希のところに荷物を取りに行った。
あたしの話を聞き、亜希は嬉しそうに微笑んだ。
亜希がいてくれて本当によかった。
久しぶりにうちに帰ると、キレイ好きな零にしては珍しく、軽く部屋が荒れていた。
本人いわく、何もやる気が起きなかったらしい。
それらを片付け、零の待つ寝室へと向かった。
「早くおいで」
なんだかかわいいなと思いつつ、ベッドに入った。
零に腕枕をされ、そのまま何度もフレンチキスをした。
「おやすみ、栞」
「おやすみ、零」
抱きしめられたまま、あたしはすぐに眠りについた。
たぶん心地よかったんだと思う。
零を好きになってよかった。
あたしを好きになってもらえてよかった。
幸せってこうゆうことなんだと思った。
自信を持って言うことが出来る。
あたしは今心から幸せだって。
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